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2005 Fiscal Year Annual Research Report

安永期噺本の外在的および内容的研究-舌耕文芸研究の視点から-

Research Project

Project/Area Number 04J04773
Research InstitutionNational Institute of Japanese Literature

Principal Investigator

山下 久美 (鈴木 久美)  国文学研究資料館, 文学資源研究系, 特別研究員(PD)

Keywords近世文学 / 噺本 / 本草宇 / 教訓本 / 後藤梨春
Research Abstract

本年度は、本研究の主軸となる「噺本の基礎研究(作家・板元の実態調査)」と「作品の表現表記等の文体研究」の二点のうち、主として前者のテーマについての調査・作業を進め、その成果として二篇の論稿をまとめた。
昨年度から引き続き翻刻と調査に取り組んでいる『老翁談』なる作品は、本研究の主たる調査対象作品群である安永期噺本の主要作家奥村意語(太保堂主人・萬釈庵意語)の手による未紹介・未翻刻作品である。本年度は巻二から巻五を取り扱い、全巻の翻刻・解説が終了した。本文内容の精査によって、従来の説で意語と同一人物であると比定されていた江戸の教道家奥村玉華子との関係性を再考する必要性が生じたとともに、書肆奥村喜兵衛と本草学者・教訓本作家でもある後藤梨春(梧桐庵・張朱鱗)との関連が浮かび上がるなど、噺本書肆奥村・噺本作家奥村の広範な活動圏の一端が明らかとなった。これらの調査成果をさらに深め、作家の周辺関係とその活動圏についての論稿を来年度に発表すべく、現在準備中である。
また、本年度に発表した論稿以外の研究活動としては、平成18年度研究成果公開促進費(学術図書)に『噺本の研究』として学術図書刊行を申請した。平成15年に提出した博士論文をもとにまとめたものであるが、平成16年度から本年度に至るまでのPD採用期間の研究成果をあわせこれを発展させたものである。特に作家研究については、本年度の研究によって得られた作家らの相関関係や素性の調査結果等を論旨に新たに加えており、既発表論稿のほとんどに大幅な加筆修正を加えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 『老翁談』紹介と翻刻(三)2006

    • Author(s)
      鈴木 久美
    • Journal Title

      近世文芸 研究と評論 70(掲載決定)(未定)

  • [Journal Article] 『老翁談』紹介と翻刻(二)2005

    • Author(s)
      鈴木 久美
    • Journal Title

      近世文芸 研究と評論 69

      Pages: 138-153

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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