2005 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における身体の「西洋化」と其の人種的側面を巡る社会・文化史研究
Project/Area Number |
04J04781
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
眞嶋 亜有 国際日本文化研究センター, 研究部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 身体 / 人種 / 美醜 / 西洋化 / 水虫 / 肉食 / 生活文化 / 近現代日本 |
Research Abstract |
2005年度は、近代日本における身体の<西洋化>を巡る社会・文化史的研究の一つとして論文発表を行った。(眞嶋亜有「水虫-近現代日本の栄光とその痕跡-」園田英弘編『逆欠如の日本生活文化』思文閣出版、2005年)本論は『読売新聞』書評欄や『日本経済新聞』「春秋」でも取り上げられ高い評価を得た。2005年9月末〜10月初旬には、香港中文大学・国際日本文化研究センター共催の国際シンポジウム「グローバリゼーション、ローカリゼーションと日本文化」において報告した(題目:眞嶋亜有「香港脚という日本文化?-<水虫>大国・日本をめぐる比較生活文化的考察-」)。10月中旬には日仏会館主催のブリヤ・サバラン生誕250周年記念国際シンポジウム「食とグローバリゼーション:歴史的観点から見る料理」にて、「肉か野菜か:肉食をめぐる幻想の交流史」と題し報告し、フランスからの研究者とも交流を深め、研究の情報を得た。 2006年3月には資料調査のために米国ニューヨーク州・コロンビア大学に滞在、調査研究を行ない「人種」と「身体美醜」の資料収集を行った。そのほか、研究課題に即した連載随筆を、日本理容美容教育センター副教材で二年間担当することとなり、今年度は計6回随筆を発表した。加えて、本研究課題に関連する日本人の海外体験についても、近畿日本ツーリスト季刊誌に随筆を掲載した。他、大修館書店『言語』3月号に現代日本の身体文化に関する巻頭エッセイを発表、また企業情報誌にも同様のテーマで連載を開始した。2006年度は、本研究課題の科研最終年度として、さらなる進展と単著化に向けて一層の努力をして参りたいと考えている。
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Research Products
(1 results)