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2005 Fiscal Year Annual Research Report

マクロアレイを用いた植物の受精及び成熟過程初期における転写カスケードの網羅的解析

Research Project

Project/Area Number 04J04811
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

久保 雄昭  岡山理科大学, 理学部, 特別研究員(PD)

Keywordsクラミドモナス / アレイ / 性サイクル / 転写カスケード
Research Abstract

1.平成16年度の研究において、マクロアレイ解析により同定したクラミドモナス接合子形成時に転写が上昇する遺伝子群(Zeg)について栄養細胞、配偶子、接合子における転写特異性の詳細かつ厳密な再検討を行った。その結果、7個のZeg遺伝子が接合子特異的な転写制御を受けていること、12個のZeg遺伝子が栄養細胞及び配偶子において転写はみられるものの、接合子において著しく転写が上昇していることがわかった。
2.上記の7個の接合子特異的遺伝子群及び12個の接合子に転写が上昇する遺伝子群について細胞融合不全を引き起こすfus1突然変異株下での転写の影響を調べたところ、接合子特異的遺伝子においては5つ、接合子で転写が上昇する遺伝子群においては7つの遺伝子が、それぞれ接合子における転写が完全に抑制されるか栄養細胞及び配偶子レベルまで抑制されていることがわかった。この結果、接合子で転写が上昇する遺伝子群が細胞融合依存的に制御されている転写プログラムによって制御されていることが考えられた。またfus1株の影響を受けなかった残りの遣伝子群において、鞭毛凝集による接合シグナルが喚起されないimp3突然変異株下では全ての転写が抑制され、このことから残りの遺伝子群の接合子における転写は接合シグナル依存的な転写プログラムによって制御されていることがわかった。
3.クラミドモナス細胞の配偶子形成過程及び接合子形成過程について、7個の接合子特異的なZeg遺伝子の転写を解析したところ、接合子形成過程では転写が上昇していくのに対し、配偶子形成過程にでは転写はほぼ行われていなかったことから、この遺伝子群は接合子特異的な遺伝子ということが示唆された。また、以前に同定された18個の配偶子特異的な遺伝子群、NSGについて(Abe et al.2004)、同様の解析を行ったところ、配偶子形成時に特異的な転写が行われる遺伝子群と、配偶子形成時及び接合子においても転写が行われる遺伝子群にグループ化することができた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] The Structure and function of the matrix metalloproteinase gene family in Chlamydomonas reinhardtii2006

    • Author(s)
      Takeaki Kubo
    • Journal Title

      Jpn..J.Protozool. 39巻・1号

      Pages: 55-59

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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