2004 Fiscal Year Annual Research Report
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04J05017
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
玉置 祥二郎 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | イネ / 開花 |
Research Abstract |
1.Hd3a::GUS・RFT::GUS・FIL::GUSベクターをそれぞれ導入した植物体T1世代の解析を行った。植物体における組織特異的なGUSタンパク質の発現を組織化学染色により観察した。Hd3a::GUSおよびRFT::GUSベクターを導入した形質転換体においてGUSの特異的な発現が観察された。両植物体ともGUSは維管束の特に師部周辺に特異的に発現しており、このことからHd3aおよびRFTのプロモーターは師部周辺の細胞において特異的に機能していると考えられる。一方FTL::GUSベクターを導入した植物体ではGUSの発現が観察されなかった。次に、GUSの発現が観察された両植物体におけるGUS遺伝子の発現に対する日長による影響を解析した。その結果、Hd3a::GUS植物体におけるGUSmRNAの発現は内在のHd3a同様、短日条件下で発現が誘導され、長日条件下では発現が抑制される結果が得られた。このことは、Hd3aが示す日長応答性は、Hd3aのプロモーター領域を介した転写レベルで制御されていると考察される。次にRFT::GUS植物体におけるGUSmRNAの発現を観察した。GUSmRNAの発現は内在のRFTmRNA同様短日長日両条件ともにHd3aと比較すると非常に低レベルなmRANの発現しか観察されなかった。このことから考えると、RFTの発現もまたHd3a同様に自身のプロモーター領域を介した転写レベルでの制御が行われていると考えられる。 2.Hd3aプロモーターのシス配列の解析を一過的発現解析を用いて解析を行った。Hd3aのプロモーターを5'側から順に短くしたコンストラクトを4種類準備し解析を行ったが、Hd1による作用が影響を受ける領域を明確に決定することができなかった。 3.4.Hd1::GUSおよびHd1過剰発現体においては現在解析中
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