2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J05641
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石谷 太 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | Notch / Wnt / LEF1 / Nrarp / neural crest |
Research Abstract |
Nrarp (Notch-regulated ankyrin repeat protein)はXenopusやマウスにおいてNotchシグナルを制御する因子として同定されたが、発生におけるその役割はほとんどわかっていなかった。私は昨年度までに、NrarpがNotchシグナル伝達系のみならず、古典的Wntシグナル伝達系の転写因子であるLEF1と結合し、その結合によってLEF1タンパク質の安定性を促進し、神経堤細胞の発生を制御することを明らかにしている。今年度は、Nrarp周辺で機能する因子を同定するために、Nrarpをbaitとした酵母ツーハイブリッドスクリーニングを行い、いくつかの候補因子を得た。また、免疫沈降法によりNrarp結合蛋白質を生化学的に分離し、TOF-MSにより同定した。来年度は、得られた結合タンパク質が実際にNrarpシグナル伝達系に関与しているかを検討する予定である。 私は一方で、Notchシグナル伝達系に関わる因子を同定する目的で、ゼブラフィッシュを突然変異誘発剤ENUで処理し、Notchシグナル標的遺伝子her4の発現を指標にして、Notchシグナル伝達系活性化に異常のある変異体のスクリーニングを行った。これまでに、18系統のNotchシグナル伝達異常の変異株が得られており、現在もスクリーニングは継続中である。来年度は、得られた変異株の原因遺伝子をマッピングにより同定していく予定である。
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Research Products
(1 results)