2004 Fiscal Year Annual Research Report
結節性硬化症児の音楽反応にもとづくコメディカルケアの開発に関する研究
Project/Area Number |
04J05682
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Research Institution | Nagoya University |
Research Fellow |
松山 久美 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | コメディカルケア / 音楽反応性 / Tuberous Sclerosis |
Research Abstract |
本研究は、結節性硬化症児における音楽反応性について調査し、コメディカルアプローチの方向性を打ち出すことを目的としている。本年度に行った項目は以下の通りである。 1.テストバッテリーの標準化 従来の音楽反応性のための標準化テストバッテリーを調査したところ、対象年齢が本研究の対象者よりも高いこと、また、言語的教示の理解や言語的回答を要することが明らかになった。そのため、本研究の遂行上、新たに、テストバッテリーを標準化する作業を行った。先行研究から課題設定を行い、二部13課題について、健常児群(約100名)のデータ収集を行い、発達年齢との相関を分析した。さらに信頼度測定を行い、バッテリーの妥当性を検討した。また、結果から、健常児群については、各課題の達成と発達年齢が有意に相関することが明らかになった。 2.質問紙調査 国内における結節性硬化症児の保護者を対象に、診療情報、及び音に関する記憶を含む反応の度合いについて調査を実施した。また、コントロールとなるMR, Aut.児についても調査依頼し質問紙の発送を行った。 3.ミシガン小児病院における研修 Children's Hospital of Michigan, PET Centreにて、脳におけるtuber位置とそれが与える行動・発達的影響について研修を行った。また、スクリーニングに必要となるADI-R, VINELANDによるAut.児の神経心理テストの研修についても行った。
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Research Products
(1 results)