2004 Fiscal Year Annual Research Report
仮想人体モデルと実人体の融合による軟性内視鏡ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
04J05694
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
出口 大輔 名古屋大学, 情報科学研究科, 特別研究員DC2
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Keywords | ナビゲーション診断 / 仮想化人体 / 仮想化内視鏡 / 気管支内視鏡 / コンピュータ支援画像診断 / レジストレーション / カメラ追跡 / 位置センサ |
Research Abstract |
本研究課題申請では3次元医用画像とビデオ画像の認識・理解・生成に基づく知的な気管支内視鏡ナビゲーションシステムの開発を行うことである.本システムでは,検査前に撮影された3次元CT像を一種の地図として用い,内視鏡ビデオ画像の解析を行うことで,現在の観察部位の提示,重要臓器(傷つけてはいけない臓器)の存在位置を提示,目的部位(例えば,がんが疑われ病理診断のために組織採取が必要な部位など)までの経路を表示する.本年度は以下の研究を行った. [カメラ動き推定] 本ナビゲーションシステムを実現するためには,内視鏡カメラ位置を連続的に取得する仕組みを実現する必要がある.そこで,従来の実内視鏡画像と仮想化内視鏡間の類似度に基づく内視鏡カメラ動き推定法に関する研究を継続し,現時点で入手可能な計算機を用いて動き推定の高精度化および高速化を目指した.カメラ幾何学に基づくビデオ内視鏡画像からの高精度カメラ動き推定,超小型磁気式位置センサを利用した動きセンシング法,などを総合的に検討し,画像間類似度に基づくカメラ動き推定法と組み合わせた手法について検討を行った. [呼吸動補正] 気管支鏡を人体内部に挿入する際には,呼吸動に伴う内視鏡位置の変動が考えられる.そこで,内視鏡に取り付けられた位置センサ出力と患者自身の体のビデオカメラ映像とを照合することで,呼吸による体動を補正する手法の開発を行った. [ナビゲーション情報の提示] 本研究で開発するナビゲーションシステムは,検査前に取得した人体内部情報と内視鏡カメラ動き情報を基に,ナビゲーション情報を医師に提示する.本年度は,位置センサを用いたリアルタイムで動作可能なナビゲーションシステムを構築し,気管支枝名を気管支鏡挿入時に提示するシステムの構築を行った.
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Research Products
(6 results)