2004 Fiscal Year Annual Research Report
なんてん望遠鏡の観測データを用いた巨大分子雲の統計的研究
Project/Area Number |
04J05701
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 宏昭 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 一酸化炭素(CO) / IDL / 銀河系 / fits |
Research Abstract |
ラスカンパナス天文台において取得した銀河面の一酸化炭素スペクトルのデータ約100万点の整理を行い、それらを天文学の汎用データフォーマットである3次元fitsに変換した。次に天文学で広く使用されているIDLを用いて以下のソフトの開発を行った。 1.銀河系の分子ガスの大局的構造、運動を調べるために、fitsを読み込ませることによって、位置-速度(銀経-速度、銀緯-速度)、位置-位置(銀経-銀緯)のチャンネルマップを表示、出力するソフトを開発した。 2.天文学で広く使用されているIDLを用いて巨大分子雲を同定するソフトウェアの開発を行っている。現在以下の段階まで完成した。 2-1.3次元のfitsフォーマットのファイルを読み込ませることで、それぞれの位置の速度方向に存在する複数個のスペクトルに対してガウシアン近似を行い、そのパラメータを書き出す。 2-2.銀河系の回転速度が一様と仮定して、ガウシアン近似によって得られたスペクトルの速度から、スペクトルまでの距離を推定する。 まず、第一象限の一部の領域(銀経50°〜60°)に対してこのプログラムを実行した。その結果、銀河系内のいくつかの分子ガスの腕構造を確認した。
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Research Products
(2 results)