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2004 Fiscal Year Annual Research Report

大・小マゼラン雲における分子雲の進化と星形成の観測的研究

Research Project

Project/Area Number 04J05883
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

南谷 哲宏  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

Keywordsマゼラン銀河 / 電波天文学 / 電波望遠鏡 / ミリ波・サブミリ波観測 / 超伝導受信器 / 分子雲 / 星・星団形成
Research Abstract

今年度は、超伝導素子の製作を行い、チリのアタカマ高地への移設を行っている「NANTEN2」望遠鏡搭載用超伝導受信器の開発を推し進めるとともに、一酸化炭素分子の高励起回転遷移輝線による観測を行い、星・星団形成に直結する分子雲の構造や性質を捉えることを目指した。
○超伝導受信器の開発
国立天文台野辺山宇宙電波観測所内のクリーンルームを使用し、超伝導素子の製作を行った。特性の優れた素子を歩留まり良く製作するために、適切な製作条件を実験的に探るところから始め、115GHz帯用の超伝導素子を製作した。この素子を名古屋大学において超伝導受信器に組み込み、「NANTEN2」望遠鏡に搭載するのと同じ状態で性能評価を行ったところ、良好な性能が得られ、十分観測に用いることが可能であることが分かった。現在、この受信器はチリに到着しており、「NANTEN2」望遠鏡への搭載準備中である。
○一酸化炭素分子高励起回転遷移輝線による観測
チリのアタカマ高地にある国立天文台のASTE望遠鏡を用いて、これまでに「なんてん」望遠鏡で検出された大・小マゼラン雲内の巨大分子雲のうち14個に対して、一酸化炭素分子の高励起回転遷移輝線による観測を行った。この望遠鏡の分解能は、マゼラン雲の距離でおよそ5pc(16光年)に相当し、個々の巨大分子雲の内部構造を十分分解できている。この結果、星形成が起きている分子雲ほど高温・高密度の状態にあること、大マゼラン雲内の巨大分子雲に比べて小マゼラン雲内の巨大分子雲の方が、より高温であることが明らかとなった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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