2006 Fiscal Year Annual Research Report
暗号技術を用いた認証付き鍵管理方式.及び配達証明付き電子メールの設計と解析
Project/Area Number |
04J06737
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今本 健二 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 安全性定義 / 配達証明つき電子メール / 鍵交換プロトコル |
Research Abstract |
平成17年度の研究では、鍵交換プロトコルにおけるID情報秘匿性に関する安全性モデルを提案し、その性質を満たすため、一度限り使い捨ての識別情報であるワンタイムIDを用いた鍵交換プロトコルを提案、評価した。今年度は上記結果に基づき、この安全性モデルの評価を行い、安全性証明を自動化するためのフレームワークについて研究を進めた。具体的には、既存の安全性フレームワークの一つであるUniversal Composabilityを研究対象とし、このフレームワークで用いられる安全性の表記法である理想機能の併合について検討を行い、その成果の一部を国内会議で発表した。また、有料コンテンツの配布などといった状況を対象とし、従来の配達証明付き電子メールの研究分野では考慮されていなかつた、「送受信情報の価値変動」のモデルの正当性・厳密性について検討を進め、国際論文誌への投稿を行つた。
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