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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ペルオキシソーム形成の分子基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 04J06778
Research InstitutionKyushu University
Research Fellow 宮田 暖  九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
Keywordsペルオキシソーム / VDAC2 / Pex5p
Research Abstract

本研究では、細胞小器官ペルオキシソーム形成機構を分子レベルで解明することを目的としている。本年度は、1)ペルオキシソーム欠損性変異CHO細胞ZP114の相補遺伝子である、Voltage dependent anion channel 2(VDAC2)の機能解析および2)ペルオキシソームターゲティングシグナル1(PTS1)受容体Pex5pのin vitro輸送系を用いた解析を行なった。
1)VDAC2はアポトーシスを抑制する事が近年報告されている。そこで、このことを当研究室で分離されたVDAC2欠損細胞であるZPI14についても検証した。結果、ZP114では、アポトーシス誘導剤であるSTS処理によって起こるミトコンドリアからのシトクロムCの放出量が野生型CHO細胞に比べて多いということが分かった。これはVDAC2がアポトーシスを抑制するという知見を支持するものである。また、Bcl-2ファミリーに属するアポトーシス抑制因子であるBcl-xLの過剰発現は野生型細胞と同様にZP114でも効率よくシトクロムCの放出を抑制することが明らかになった。このことから、VDAC2とBcl-xLは独立の経路でシトクロムCの放出を抑制することを示唆している。
2)サイトソルとペルオキシソームをシャトルするPTS1受容体Pex5pの細胞内動態をin vitro輸送系を用いて解析した。今年度、AAA ATPase peroxinであるPex1p、Pex6PはPex5Pのインポートには必要ではなく、エキスポートに必要であることを明らかにした。また、Blue Native PAGEを用いた解析の結果、Pex5pは、ペルオキシソーム膜上で、Pex14p、Pex2pなどの因子と相互作用し、高分子量の複合体を形成する事を明らかにした。

URL: 

Published: 2006-07-11   Modified: 2016-04-21  

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