2004 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉によるニワトリミオスタチンのジーンターゲティング
Project/Area Number |
04J06796
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 文規 九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ミオスタチン / GDF-8 / ニワトリ胚由来筋芽細胞 / RNA interference / Smad / luciferase assay / lipofection |
Research Abstract |
ニワトリ12日胚よりPercoll density gradient centrifugation methodを用いることにより筋芽細胞を効率よく安定して採取することができ、それらの細胞はin vitroで内因性のミオスタチン(GDF-8)の発現を伴って増殖・分化することが確認された。これらの細胞にGDF-8を標的とした4種類のsiRNAをそれぞれlipofection法により導入したところ、このうち一種のsiRNAの導入により、RT-PCR法によりGDF-8のmRNAに明らかな減少が確認された。また、GDF-8が誘導するとされるSmad3のsignal活性をpGL(CAGA)_<10>を用いたluciferase assayにより調べたところ、GDF-8によるsignalが明らかに抑制されていることが確認された。以上の結果より、GDF-8を標的としたsiRNAを筋芽細胞にlipofection法により導入することにより、内因性のGDF-8の機能を抑制した状態で増殖・分化させることが可能となった。GDF-8の機能が抑制された筋芽細胞は導入されていないものと比較すると明らかな形態的な差を生じ、その差の一つとして多核化し、その結果形成される筋管細胞の割合がGDF-8の機能が抑制されていないものに比較して高いことが確認された。このGDF-8のmRNAの発現に減少が確認されたものを用いて、Differential DisplayをすることによりGDF-8の機能に関与する遺伝子の探索が可能である。
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