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2004 Fiscal Year Annual Research Report

大脳皮質-線条体間の神経回路の解析

Research Project

Project/Area Number 04J06880
Research InstitutionThe Graduate University for Advanced Studies

Principal Investigator

高田 美絵子 (森島 美絵子)  国立大学法人総合研究大学院大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords大脳皮質錐体細胞 / 興奮性結合 / 線条体
Research Abstract

運動制御に関与している大脳基底核は複雑な神経回路網と情報処理様式を持つことが知られている。入力部である線条体は大脳皮質錐体細胞から大量の投射を受け、それらの情報は視床を介して大脳皮質にフィードバックする経路をたどるもの、視床を介さずに上丘や脳幹へと出力する経路をとるものがあることが知られている。しかしながら大脳基底核を含む神経回路網が細胞レベルでどのように情報処理を行っているか明らかでない。本研究ではこの神経回路網と情報処理様式の一端を明らかにするために入力部である、線条体に投射している大脳皮質錐体細胞の特性について着目した。
線条体へ投射する錐体細胞を同定するために、in vivoの状態で,線条体に逆行性蛍光トレーサーを注入し、1-3日の回復期間の後に前頭皮質からスライス標本を作成した。リンゲル液潅流下で蛍光観察を行い、標識された錐体細胞、crossed corticostriatal cell (CCS細胞)をホールセルパッチクランプ法にて2細胞同時記録を行い形態学的解析及び、結合様式について調べた。CCS細胞は、尖端樹状突起の形態の違いによって少なくとも2つのタイプの細胞にわけられた。結合がみられた細胞の結合様式を調べたところCCS細胞は主に樹状突起に興奮性のシナプス結合をしていた。このとき得られた興奮性シナプス後電流の大きさはシナプス結合の数に比例していた。樹上突起上でのシナプス結合の位置は、細胞体から平均して100mmにあり、3番目に分岐した枝にあった。これらの結果より、CCS細胞には形態的に異なるタイプがあり、局所的な興奮性結合を樹上突起にしていることが明らかとなった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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