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2004 Fiscal Year Annual Research Report

骨格筋における細胞内エネルギー過剰状態の感知機構

Research Project

Project/Area Number 04J06937
Research InstitutionNiigata University of Health and Welfare

Principal Investigator

越中 敬一  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 特別研究員(PD)

Keywords筋グリコーゲン / 高脂肪食 / ラット / 骨格筋 / Protein kinase B / p38 MAPK / 糖取り込み
Research Abstract

高脂肪食摂取にともなって骨格筋には脂肪酸が流入し、インスリン感受性が低下する。一方、運動後に糖質食を摂取すると筋には糖が流入しグリコーゲン超回復が生じるとともに、インスリン感受性が低下する。両者のインスリン抵抗性には共通の機序が存在するとの仮説のもとに、本研究を実施した。
まず、グリコーゲン超回復筋におけるインスリン感受性低下がインスリン情報伝達酵素の活性不全によって生じる可能性を検討した、運動後、ラットに糖質食を摂取させ、4,8,16時間後のインスリン情報伝達酵素PKB/Akt,p38 MAPKのリン酸化状態の変化を検討したところ、これらの酵素活性の変化はインスリン感受性低下の時間経過と完全に一致した。しかし、3週間の高脂肪食摂取にともなってインスリン感受性低下が生じた筋では、PKB/Aktならびにp38 MAPKの低下は生じていなかった。つまり、PKB/Akt,p38 MAPKの低下がグリコーゲン超回復筋におけるインスリン感受性低下の原因である可能性が高いが、高脂肪食によるインスリン抵抗性の場合は異なった機序が存在するようだ。
グリコーゲン超回復筋における遺伝子発現の上昇がインスリン抵抗性に関与している可能性が示唆されているが、その遺伝子候補として脂肪合成に関わる転写因子や酵素であるSREBP-1c,ACC-2を想定した。しかし、これらの遺伝子発現の上昇はグリコーゲン超回復筋ではみられなかった。Affimetrix社製のGene Chipを用いて検討したところ、グリコーゲン超回復筋ではG0/G1 switch proteinの発現が顕著に上昇していた。3週間の高脂肪食摂取にともなってインスリン感受性低下が生じた筋においても、この遺伝子発現が上昇しているか否かについて、現在、RT-PCR法を用いて検討中である。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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