2004 Fiscal Year Annual Research Report
筋ジストロフィー治療を目指した筋衛星細胞の活性化・分化機構の解明
Project/Area Number |
04J07009
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Research Fellow |
深田 宗一朗 国立精神・神経センター, 遺伝子疾患治療研究部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 骨格筋 / 再生 / 筋衛星細胞 / 幹細胞 |
Research Abstract |
私はこれまでに、green fluorescent-transgenic miceをdonorとして用いることにより、骨髄細胞が筋線維に分化することを証明した。また胎児期の造血の場である胎児肝臓においても同様の細胞が存在することを同時に証明した。さらに、その筋線維への分化段階として、骨髄細胞が筋衛星細胞になる可能性も示した(Fukada S.J.Cell Science 2002:115,1285-93)。しかしながら骨髄細胞が筋線維に分化する割合は非常に低い上に、筋線維に分化できる細胞の同定、分化機序は解明できていない。 このような観点から筋組織に内在的に存在している幹細胞、筋衛星細胞、を移植の細胞源にする方が今の段階では優れている。しかしながら、筋衛星細胞は組織内での存在場所以外は殆ど理解、研究されていなかった。そこで私はこの筋衛星細胞をFACSを用いて純化できる抗体の作成を行い、成功した(Fukada S Exp.Cell Res.2004:296,245-55)。この作成した抗体を用いる事により、これまで困難であった静止期筋衛星細胞の純化が可能となった。今現在はこの抗体を用いて、筋衛星細胞の維持、自己複製機構、活性化機構の解明を目指して研究を行っている。
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Research Products
(5 results)