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2004 Fiscal Year Annual Research Report

構成的意味論による事象研究-日英語比較-

Research Project

Project/Area Number 04J07657
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

田中 英理  大阪大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(PD)

Keywords事象構造 / スケール / アスペクト / 結果構文 / マデ句
Research Abstract

日英語における事象構造の合成のプロセスと、事象構造合成に関わる表現の意味構造を明らかにしてきた。
1.日英語においていわゆる結果構文と呼ばれる一連の構文群の生産性に関して差異が見られることがすでに指摘されているが、なぜそうした違いが生じるかについては未だ答えが出ていない。本研究では、日英語における違いとして形容詞の活用形の有無、その活用形の統語的配置、そうした統語的配置における形容詞の意味論的特徴、特に段階性(スケール性)に注目して、日本語においては、「〜ニ」活用形の形容詞がスケール性のない状態を記述することによって、英語では可能な結果構文のタイプが許されないということを明らかにした。こうした結果は、形容詞を伴う結果構文だけではなく、前置詞・後置詞を伴う結果構文の場合と共通しており、事象構造合成のプロセスの重要な特徴であると思われる。
2.結果構文の生産性と関連して、日本語において、唯一、マデ句が英語型の結果構文と似た構文を形成することができる。そこで、マデ句の意味論を明らかにする必要がある。本研究は、マデ句が、副詞的な位置に生じる数量詞とよく似た振る舞いを示すことがあることから、マデ句が事象を「測量する」表現であると提案し、この機能は、マデ句がスケールをその意味論に内在していることによることを明らかにした。スケール性をもつことが明らかになったことによって、マデ句がなぜ英語型の結果構文と似た構文を形成するかも自然と説明ができる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] The notion of 'path' in aspectual composition : Evidence from Japanese2005

    • Author(s)
      Tanaka, Eri
    • Journal Title

      Event Structures in Linguistic Form and Interpretation (in press)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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