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2005 Fiscal Year Annual Research Report

17世紀以降の市町に関する歴史地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 04J08290
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

渡邉 英明  大阪大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC1)

Keywords市場 / 絵図 / 江戸時代 / 関東 / 争論 / 市町
Research Abstract

1.江戸時代の関東の市町における市場争論と市場絵図
報告者は上記課題に対して、市町の権利形態や市場管理システムは市場関係訴訟資料においてもっとも明示的に表れるという立場から訴訟資料の分類・整理を進めてきた。こうした市場関係訴訟資料のなかで、2004年度より特に絵図に注目して研究を進めてきたが、本年度もこの課題を継続して追求した。本年度前半は資料調査も行いつつ、7月2日の歴史地理学会を目標に分析結果を取りまとめた。そして、歴史地理学会の翌週に補充調査を行ったのち、論文執筆に向けて研究史の整理を開始、8月下旬から論文執筆を開始した。市場絵図の作成契機は(1)市場争論、(2)市の編成・再編に大別されるが、特に(1)において作成された絵図が多い。市場絵図は市町内部の争いに特徴的にみられ、そのなかでも、市場内の開催単位街区の境界が問題となった場合、商品ごとの出店場所が問題になった場合、に限って作成された。こうした成果は、市場争論や市場関係訴訟資料の性格を考える際にも重要であると考える。その後も、12月に明治大学や群馬県立文書館で補充調査を行い、収集資料の整理作業を実施した。
2.市場網の成立・展開に関する研究
上記のような市場関係訴訟資料の研究は、市場管理システムの究明とも大きく関わる。その市場管理システムをめぐり、新規市立が基本的に禁止された江戸時代にあって、18・19世紀に新たに登場する市場をいかに理解するかは大きな論点の一つである。本年度の資料調査の結果、17世紀に検地で確定(公認)された市町に対する、18世紀以降の新規市立の具体的なあり方に関する見通しが得られた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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