2005 Fiscal Year Annual Research Report
コードクローンに特化した自動リファクタリング手法の提案と実装
Project/Area Number |
04J08351
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
肥後 芳樹 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | コードクローン / リファクタリング / 可視化 / 理解支援 |
Research Abstract |
1年目に引続き、コードクローンに特化したリファクタリングパターンの提案を行った。前年度に作成したリファクタリング支援システムを用いて、企業において開発された商用ソフトウェアに対して適用実験を行った。その結果、コードクローンに対するリファクタリングを有益なものと有益でないものに分類することができた。また、コードクローンに対するより汎用的なサポートを行うため、コードクローンの可視化手法の提案を行った。これまでにコードクローンの可視化手法はいくつか提案されているが、それらは検出したコードクローンを全て同様に扱っている。それに対して代表者の提案した手法は検出したコードクローンを、ユーザが目で確認を行う必要のあるものとそうでないものに分類した上で可視化を行う。これにより、ユーザが目で確認する必要の無いコードクローンに対して無駄な時間を使うことなく効率的に分析を行うことができると思われる。 さらに、この可視化手法をコードクローン分析ツールGeminiとして実装した。現段階ではGeminiはコードクローン検出ツールCCFinderが検出したコードクローンを対象としている。また、Geminiはコードクローンの可視化だけでなく、メトリクスを用いて定量的に特徴付けを行う。この特徴付けにより、ユーザは、興味のある特徴を持ったコードクローンを効率的に特定し、調査することができる。
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