2004 Fiscal Year Annual Research Report
量子ドット集積体と反応拡散アーキテクチャを組み合わせた情報処理デバイス
Project/Area Number |
04J09196
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大矢 剛嗣 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 量子ドット集積体 / 反応拡散アーキテクチャ / 単電子回路 / 単電子反応拡散デバイス / 単電子ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、CMOS LSIに代わる新しい機能を持った単電子LSIの構築を目的とする。その実現のために、量子ドット集積体と反応拡散アーキテクチャを組み合わせることについて調査・検討を行った。その結果、単電子反応拡散デバイスの基本構成について、論文を1件発表することができた。さらに、その反応拡散デバイスを用いた応用として、波動情報処理や計算幾何学を導入し、迷路探索問題の求解やボロノイ図の構成を行うデバイスについて国際会議および国内会議にて発表を行った。反応拡散アーキテクチャを踏まえ、量子ドット集積体にニューラルネットワークを導入することについて提案を行い、各国際会議、国内学会・研究会、論文へ発表を行った。2004年12月には国内においてIEEE Sapporo Section-The 2004 Student Paper Contest Awardを、2005年3月には国際会議発表において、The Research Institute of Signal Processing, NSCP'05 Student Paper Awardを受賞した。 各種の国際会議、国内学会・研究会へ積極的に参加することによって、様々な情報を入手することに成功し、また各国の研究者と活発な議論を行うことができた。2004年8月1日〜9月30日にかけて、スイス連邦工科大学ローザンヌ校に滞在、研究調査を行い、同校のAlexandre Schmid氏と単電子反応拡散デバイスやその発展について活発な議論を行った。 なお、平成16年度の研究発表件数は以下の通りである。(共著含む) 1 学術論文:2件 2 国際会議発表:7件 3 国内学会・研究会発表:10件
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Research Products
(2 results)