2005 Fiscal Year Annual Research Report
メビウス結晶等の幾何学的構造特異性を持つ系における新規量子現象の探索
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04J09203
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
松浦 徹 北海道大学, 大学院工学研究科, 特別研究員(DC1)
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| Keywords | トポロジー / リング / 電荷密度波 / フレーリッヒ超伝導 / 交流電気伝導 |
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| Research Abstract |
電荷密度波物質NbSe3のリング状結晶の交流電気伝導測定を通して、閉じた空間内における電荷密度波のダイナミクスを調べた。電荷密度波とは、低次元電子系で見られる巨視的量子状態であり、閉じた空間では、端によるピン止め効果の影響がなくなることでフレーリッヒ超伝導のような散逸無しで流れる可能性がある。本研究ではリング状結晶を収束イオンビームを用いて切断し、リングと開いたリングのトポロジーの違う二つの系を用意し、トポロジーの違いが電荷密度波のダイナミクスにどのような影響を与えるかを調べた。その結果、電荷密度波のピン止め効果が開いたリングで大きくなっていることを発見した。この結果は、リング状結晶内の電荷密度波の循環が存在していることを示唆する。
この結果について、以下の国際学会で発表した。
The 24^<th> International Conference on Low Temperature Physics
International Conference Center, Florida, USA, August 16, 2005
International Symposium on Mesoscopic Superconductivity and Spintronics 2006
NTT Basic Research Laboratories, Atsugi, Kanagawa, Japan, February, 27, 2006
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