2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J09483
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
平野 祐子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員
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Keywords | プロテソーム / 分解 |
Research Abstract |
細胞内の機能タンパク質およびフォールディングやアセンブリーの失敗したタンパク質の寿命を厳密に制御するプロテアソームは,約50のサブユニットから構成される多成分複合体であることから、プロテアソームのサブユニットが第二、第三の機能を果たしている可能性が十分に考えられる。 申請者は,特に核という遺伝子発現が厳密に調節されるべき特異な場における,プロテアソームのサブユニットの機能に注目し,「核プロテアソーム」の解析から従来不明であったプロテアソームと核内の様々な現象の関わりのメカニズムを明らかにすることを目的としている。本研究では、構造化学的、生化学的、化学生物学的など様々な手法を用いて核内における機能タンパク質のスクリーニングを試みた。 今年度は、その過程において、プロテアソームの新奇の相互作用タンパク質としてPAC1(Proteasome Assembling Chaperon-1),PAC2を同定した。解析の結果、両者は核以外つまり細胞内に一様に存在する因子であったが、種々の実験結果よりプロテアソームの分子集合に関わることが示唆され、多成分複合体の分子集合メカニズムを明らかにする手がかりとなると期待され、さらに研究を進めている。,現在までの成果は、論文として投稿中である。 来年度は、PAC1のノックアウトマウスを作成し解析する。されに、スクリーニングで得られた他の新奇な相互作用タンパク質についても解析していく予定である。
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Research Products
(1 results)