2004 Fiscal Year Annual Research Report
ミツバチの社会行動及び脳領野特異的に発現する遺伝子の同定と機能解析に関する研究
Project/Area Number |
04J09498
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
高橋 純一 玉川大学, 学術研究所・ミツバチ科学研究施設, 特別研究員(PD)
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Keywords | ミツバチ / トランスジェニック / トランスポゾン / 人工授精 / RNAi / Piggybac / バキュロウィルス |
Research Abstract |
セイヨウミツバチをはじめとする社会性膜翅目における遺伝子導入および抑制方法の確立をおこなった。セイヨウミツバチにおいてトランスポゾン因子piggybacの転移活性の有無を調べるために、ドナー、ヘルパー、ターゲットプラスミドを作製し、それらを初期胚へマイクロインジェクションをすることによるトランスポジションアッセイを行ったところ、piggybac因子は、セイヨウミツバチにおいても高い転移活性があることを確認した。また、ショウジョウバエをはじめとする生物体から単離された各種プロモーター(アクチン、hsp70、hsp82、ポリユビキチン、ie1、CMV、3XP3、Vasa)の活性をセイヨウミツバチ初期胚でルシフェラーゼアッセイによるin vivo解析を行ったところ、アクチン、hsp82、ie1プロモーターで強い転写活性がみられた。さらにこれらのプロモーターの下流に緑色蛍光タンパク質の発現コンストラクトを作製し、初期胚にマイクロインジェクションを行ったところ、体細胞内において導入遺伝子発現による蛍光タンパク質の可視化がみられた。これらの結果をもとに、ミツバチ人工授精法を応用したpiggybac-バキュロウィルスベクターを作製し、女王蜂に感染させることによりトランスジェニック体の作製および二本鎖RNAの導入によるparental RNAiの方法を確立することができた。
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