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2006 Fiscal Year Annual Research Report

メダカを用いた肝発生の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 04J10353
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

渡邉 智美  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)

Keywordsメダカ / ゼブラフィッシュ / 発生生物学 / 肝臓 / 後脳(菱脳) / 遺伝子マッピング / ライブイメージング
Research Abstract

肝発生を分子レベルで解析することを目的として、メダカを用いた肝形成必須遺伝子の網羅的な探索により単離された13種類の肝臓異常変異体の解析及び原因遺伝子解明を三谷啓志東京大学教授の下で行っている。今年度は変異体の解析に加え、胚を1細胞レベルで解析する方法を、英国National Institute for Medical Research, David Wilkinson博士の下で進めており、以下に述べるような新たな知見を得ている。
1.hiohgi(hio)変異体の解析及び遺伝子マッピング
肝臓の減少に加え胸鰭が消失しているhioにおいて、胸鰭形成の観点から前肢形成に関連のあるtbx5の発現が著しく低下していることをin situ hybridizationにより見出した。また、既に単離されているhio遺伝子から4Mb程度離れた位置のマーカーを元にさらに原因遺伝子への距離を縮めた。メダカにおいてこの部分の配列が解読されている事、及びこの領域がFuguと非常に相同性が高いことから、領域内の想定遺伝子を洗い出し、その中から表現型の一つであるtbx5との関連性の高いRALDH2にアミノ酸置換変異が導入されていることを確認し、この分子を候補遺伝子として同定した。hioにおいて、RALDH2の発現は低下しており、RALDH2遺伝子の導入により、その遺伝子発現が回復されることが確認された。
2.ゼブラフィッシュを用いた1細胞のライブイメージング
ゼブラフィッシュを用いて後脳領域の発生を行っている英国NIMR、Wilkinson研において、後脳の細胞が集合し分化していく様を、トランスジェニックゼブラフィッシュ及び、膜結合型GFP, mCherry,核移行型GFP, mCherry等を用いて生きたままで観察する系を確立した。また、Eph受容体の一つEphA4をノックダウンした胚において、本来は領域毎に整列する後脳領域の細胞が、コントロールよりも遅れて整列すること、及びその後の神経発生が、制御されておらず、細胞の位置がその後の神経分化に強く影響を及ぼす可能性があることを見出した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Release of RASSF1C from the nucleus by DAXX degradation links DNA damage and SAPK/JNK activation2006

    • Author(s)
      Kitagawa D., et al.
    • Journal Title

      EMBO Journal 25(14)

      Pages: 3286-97

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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