2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J10375
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 順子 (西原 順子) 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | Wnt / DLG / NET1 |
Research Abstract |
Wntシグナルは近年TGF-βシグナルなどさまざまなシグナルとのクロストークが報告されており、癌化機構や発生における形態形成で重要な役割を果たしている。そこで本研究ではWntシグナル構成因子のひとつであるAdenomatous polyposis coli(APC)の結合因子として同定され、癌抑制遺伝子として働いていると考えられているDrosophila discs large tumor suppression protein(DLG)の結合遺伝子をYeast two-hybrid screening法を用いて同定し機能解析を行うことにした。 今年度はヒトリンパ節のcDNAライブラリー用いて7.4X10^6クローンのスクリーニングを行いシーケンスを行った結果、すでにDLG結合タンパク質として報告されているMitochondrial ribosomal protein S34やAPCの他複数の新規DLG結合タンパク質の候補が得られた。その中からGST結合型タンパク質を用いたin vitroでのDLGとの結合が確認されたRhoA特異的なguanine nucleotide exchange factor(GEF)であるNeuroepithelial cell transforming gene 1(NET1)との結合の機能解析を進めていくことにした。 Yeastで取れてきたcDNAのシーケンスの結果から2種類のNET1のvariantの可能性が考えられたことから両方のvariantの全長cDNAを作成して293T細胞に強制発現させ、内因性のDLGとの結合を確認した。またNET1がDLGのPDZ領域と結合していることをGST結合型DLGタンパク質を用いてin vitroで確認した。
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