2004 Fiscal Year Annual Research Report
フードシステムの変貌メカニズムと再編の課題 -こんにゃくのケース-
Project/Area Number |
04J10576
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
神代 英昭 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | フードシステム / 伝統的加工食品(こんにゃく) / 食と農の距離 / 技術革新 |
Research Abstract |
平成16年度は研究課題に即し、日本古来の伝統的加工食品であるこんにゃくのフードシステムに焦点を当て、構造変化の全体像と、その変貌メカニズムを明らかにすべく、研究活動を行った。その具体的な内容は(1)現地実態調査、(2)研究内容の学際的な還元、(3)研究内容の実践現場への還元、(4)関連学会への出席、の4点に大きく集約される。以下はその詳細である。 (1)現地実態調査・・・平成17年2月において、群馬県昭和村のこんにゃく生産農家10戸を対象とした聞き取り調査を実施した。そこでは、こんにゃく生産農家の経営状況と、現時点での問題点、今後の意向などの実態把握を行った。上記の調査を代表として、その他にも各地で精力的な聞き取り調査を行い、研究の深化を図った。 (2)研究内容の学際的な還元・・・平成16年度の研究成果を基に、フードシステム研究に「こんにゃくのフードシステムの構造的変貌」と題して、投稿した。フードシステム研究において空白の領域であった歴史的動態的な視点、総合的な視点による分析を埋めた。また、平成16年7月には日本農業市場学会において、共同研究で「若年層のこんにゃく製品に対する消費と意識の実態」と題して個別報告を行った。また、その内容を基に報告論文として投稿した。 (3)研究内容の実践現場への還元・・・研究内容の社会的貢献を図り、各所で研究内容の報告を実施した。報告先は、調査を実施した東京都こんにゃく協同組合、埼玉こんにゃく協同組合、熊本県小国町、群馬県昭和村など。 (4)関連学会への出席・・・研究課題と関連性が深いフードシステム学会、日本農業経済学会、日本農業市場学会などに出席し、議論を重ね、研究内容へのフィードバックを図った。
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Research Products
(1 results)