2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J10862
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
増田 智仁 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 三次元形状データ / 位置合わせ / 形状変化の表現 / コンピュータグラフィックス / 文化財の保存・復元・修復 |
Research Abstract |
本年度はまず、三次元データの位置合わせや形状表現等に関する先行研究の調査を行い、これを踏まえた上で、計測ノイズに対してロバストな三次元データの位置合わせアルゴリズムを設計し、これを実装してみた。このプログラムはレーザーレンジセンサで得られた、三次元データの共通領域を正確に合わせることが出来る。このプログラムは非常に計算時間がかかるが、計測ノイズや合わせるデータ対の初期的な配置の誤りに対してもロバストである。また平成16年度秋には、対象とする文化財をカンボジアのバイヨン遺跡に決定し、所属研究室のプロジェクトと並行する形で平成16年12月にデータ収集を行った。現在、それらのデータ処理を進めており、また、いわゆる"三次元ジグソーパズル"をコンピュータグラフィックス上で行うプログラムの設計を始めている。 また、これとは別にタイ・アユタヤのレンガで作られた文化財と、大分県の臼杵磨崖物について、崩落の様子を正確に表現する手法を開発中である。この表現手法は、バイヨン遺跡のセグメントの接合面がどのように崩壊していくかを知ることができ、その解析結果からもともと接合していたであろうセグメントを選択することができるのではないかと考えている。 今年度の研究成果は、コンピュータグラフィックス・コンピュータビジョン・文化財科学の分野で研究発表を行った。
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Research Products
(7 results)