2004 Fiscal Year Annual Research Report
電子情報化社会におけるプライバシ保護を目的とした暗号プロトコルの研究
Project/Area Number |
04J10877
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
繁富 利恵 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | プライバシ保護 / 匿名認証 / セキュリティ |
Research Abstract |
電子情報化社会において、プライバシ保護は非常に重要な位置を占める。申請者は、従来より、プライバシ保護とセキュリティの両立を可能とした匿名認証技術の研究に従事しており、Refreshable Tokensという技術の開発を行っていた。本年は、要素技術の高速化や改良をすることによって、安全性や実用性の向上を行い、同時に新たな3つの要件提案を行った。この向上の一つの例として、Bilinear Mapの導入があげられる。新しい用件として、Refreshable Tokensの3つの要件を提案し、その要件を満たす技術の開発を行った。この3つの技術は、1)部分的なLinkを可能とした"Optional Linkability"、2)匿名性を保ち、かつセキュリティとの両立をはかったままに他人への譲渡を実現することができる"Transfarability"また、3)匿名性であっても権利を無効にすることができる権利無効性があげられる。また、それだけに留まらず、3つの技術の実装についても検討を行った。Refreshable Tokensの実装は既にプロトタイプ設計などは終わっており、スピードの向上など新たな問題に取り組んでいる。3つの新しい用件に関しても実装を開始しており、これらを利用することにより、現状のシステムにおいて様々な新しい応用技術への要素技術となる。これらの技術は既に国内会議で提案済みである。
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