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2004 Fiscal Year Annual Research Report

小売・サービス産業による生産・流通システムの再編成に関する地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 04J11257
Research InstitutionThe University of Tokyo
Research Fellow 池田 真志  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
Keywords流通 / 小売・サービス産業 / コモディティチェーン / 地理学
Research Abstract

本年度は、小売・サービス産業による生産・流通システムの再編成に関する地理学的研究を実施するにあたっての方法論的な枠組みについて検討を行った。生産から消費までの各段階を区切って研究をおこなう従来の研究の枠組みでは本研究の目的は達成できない。したがって、新たな研究の枠組みを用いる必要がある。そこで、本研究ではコモディティチェーン(商品連鎖)アプローチに着目し、その有効性を検討した。
コモディティチェーンアプローチは、欧米の社会学や開発経済学の分野で用いられてきた。その枠組みは国際的な取引のパターンの変化に対して示唆を与え、グローバリゼーションと先進国と途上国の両方の経済のリストラクチャリングの研究に有効な基礎を与えるとして、世界経済を捉える新しい枠組みとして注目され、研究が蓄積されてきた。コモディティチェーンアプローチは、ある財やサービスが生産・供給されるためのチェーン(連鎖)について、それを構成する主体を明らかにした上で、主体間関係や、その力関係や統治やコントロールの構造、その関係を規定する商品取引などの取り決め(ルール)やその調整、それらを取り巻く諸制度、労働市場、地理的配置、利益が生み出される構造、生産や消費に関わる環境や文化や習慣など、これら諸要素の相互作用などを通じて、その財やサービスが生産され消費されるまでの過程を分析することによって、世界経済を捉えようとするものである。このようなコモディティチェーンアプローチは地理学においても有効なツールになりうると考えられ、最も川下に位置する小売・サービス産業が生産や流通のあり方に与える影響を検討するための本研究の枠組みとしてもコモディティチェーンアプローチが有効であることが示された。

Research Products

(1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 青果物流通の変容と「個別化」の進展-スーパーによる青果物調達を事例に-2005

    • Author(s)
      池田 真志
    • Journal Title

      経済地理学年報 51巻1号(印刷中)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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