2004 Fiscal Year Annual Research Report
女性の性行動に対する個人差に関する内分泌学的背景の検討
Project/Area Number |
04J11272
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂口 菊恵 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | テストステロン / 唾液 / 液体クロマトグラフィー・タンデム型質量分析(LC-MS / MS) / コルチゾール / 内分泌行動学 |
Research Abstract |
物理的性質を利用して物質の微量定量を可能にする液体クロマトグラフィー・タンデム型質量分析(LC-MS/MS)を利用し,ヒト唾液中の各種ホルモン濃度を正確に測定する方法を確立した.また唾液中ホルモンの生理的意義を明確にし,唾液を用いて測定された各種ホルモンの日本における基準値を確立した【研究項目1】.このようにして得られた測定値と、心理特性・心身の健康との関連を検討した【研究項目2】. 1.10代〜90代の幅広い年齢層の健常男性を対象に血液・唾液採取を行い,これらの試料をもとに以下のホルモンの唾液を用いた測定法とその生理的意義を検討した. (1)Testosterone・Dihydrotestosterone(DHT)・Dehydropiandrosterone(DHEA):各種男性ホルモンTestosteroneの結果については「臨床病理」誌にて印刷中である. (2)Cortisol:副腎性ストレスホルモン 2.20代中心の男性の唾液を用いて測定されたTestosterone, Cortisolと,質問紙法により測定された以下の心理・行動特性との関連について日内変動を考慮して検討した. (1)特定の異性パートナーの有無および,配偶戦略との関連が示唆されている心理特性 (2)攻撃・怒り特性および,報酬刺激・罰刺激への感受性(BIS・BAS) (3)不安・抑うつ傾向・タイプA性格および,生活の規則性と睡眠時間 (1),(2)については動物行動学会において発表を行った.
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Research Products
(3 results)