2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼児における社会関係の調整とその多元的理解:行動学的手法を用いて
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04J11281
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
沓掛 啓子 (藤澤 啓子) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 友達関係 / 攻撃行動 / 仲直り行動 / 向社会行動 / 互恵性 / 言語発達 / 親子関係 / 社会性の発達 |
Research Abstract |
(1)日本人幼児間における幼児の仲直り行動について、縦断的な観察から年齢による行動の変化を分析した。その成果は、日本心理学会第69回大会におけるシンポジウムにおいて発表された。また、国際学術誌Journal of Comparative Psychology誌に論文発表される予定である。 (2)保育園の自由遊び時間に観察される幼児の向社会行動の互恵的交換について、交換される行動の種類やパターン、年齢による行動の変化を分析した。その成果は、国際シンポジウムにおいて発表された。また、現在国際学術誌に投稿中である。 (3)幼児の言語能力や社会的認知能力における個人差と、親子関係について個別調査や質問紙調査によりデータ収集をおこなった。今後、行動観察による幼児の社会行動の頻度や質、社会関係のもち方に関するデータと関連されて分析をおこなう予定である。 (4)イギリス家庭における、2歳児とそのきょうだいとの遊び場面の観察から、ふり遊びの頻度や複雑さ、攻撃行動の頻度について、社会的認知能力や言語能力における個人差やきょうだい関係の質から分析した。その成果は、国際学会や国内学会においてポスター発表された。 (5)イギリス家庭における、2歳児とそのきょうだいとの遊び場面において2歳児が発する、内的状態を表す言葉の頻度に与える要因(言語能力や家庭環境など)を分析した。その成果は、国際シンポジウムにおいて発表された。また国際学術誌British Journal of Developmental Psychology誌に論文発表された。
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Research Products
(2 results)