2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J11483
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 義浩 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | リアルタイム画像処理 / 画像計測 / モーメント抽出 / ビジョンチップ / ビジュアルフィードバック / 並列処理 / 粒子計測 / FPGA |
Research Abstract |
本研究では、高速ビジョンを利用し、多粒子データの瞬時獲得を可能とするリアルタイム視覚情報処理システムの研究開発を行うことを目的としている。高速ビジョンとは、従来のビデオレートを大幅に上回る高いフレームレートを実現する視覚デバイスである。その代表例として、ビジョンチップがあり、本研究は同アーキテクチャにおける超並列処理構造をコンセプトの基本的なモデルとしている。このような膨大情報の瞬時取得によって、画像計測などの様々な分野で応用展開が期待できる。 平成17年度は、前年度に提案した粒子計測のためのアーキテクチャを元に、回路実装とそのシステム搭載の2つを行った。回路実装においては、次のフェーズにおける応用展開を想定し、大規模FPGA上に64×64PEの超並列処理回路を構築した。256×256サイズの入力画像に対して、ブロック処理を行った結果、1,000個程度の粒子情報をμsオーダで抽出できることを確認した。 また、同処理回路をコプロセッサとして、汎用計算機に搭載した。ここでは、バス接続によるシステム搭載を行った。バスとして、データの高速転送を可能とするPCI規格を利用した。尚、本システムは、FPGAによるコプロセッサIPのアーキテクチャ交換とバス接続による拡張性を備えており、機能の再構成を可能とする。また、コプロセッサは超並列構造を基本とした専用アーキテクチャを有することによって、高速な演算を行う。これらの点から同システムは、今回の粒子計測応用にのみ適用されるものではなく、高速ビジョンの応用展開において、広く基盤となるコンセプトを備えていると考えられる。本システムの開発と共に、その動作を確認した。また、画像転送型の高速ビジョンを接続し、特に上記の粒子計測プロセッサに関して、データ出力がリアルタイムに得られることを確認した。
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Research Products
(3 results)