2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J11816
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Research Institution | University of Tsukuba |
Research Fellow |
伊東 史子 (西澤 史子) 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | TGF-β / BMP / Herp2 / Id1 / 血管新生 / ALK1 / ALK5 |
Research Abstract |
TGF-βスーパーファミリーは血管を形成する血管内皮細胞や血管平滑筋細胞の増殖・分化を制御しており、血管新生に重要な役割を担っている。TGF-βスーパーファミリーに属するBMPはNotchシグナルとcross talkし、両シグナルによって相乗的にHerp2を発現誘導しId1の発現量を調節して血管新生を厳密に制御している。そこで、血管新生に重要なHerp2およびId1についてその役割を詳細に検討する目的で、結合タンパク質をYeast two hybrid法を用いて同定した。酵母内陽性タンパク質群をCOS7細胞にてin vivo再評価を行い、免疫沈降法で結合が確認できたものをHerp2およびId1結合タンパク質として、特に核内に存在が予測されるタンパク質を中心に解析を進めている。現在、再評価で陽性であったものについて細胞内局在を確認し、adenovirusベクターを作成中である。 血管内皮細胞にはTGF-βI型受容体のALK5だけでなくALK1が発現しており、TGF-βによりBMPによってリン酸化される細胞内伝達因子を使ってシグナル伝達をしている。この際ALK5はALK1とヘテロダイマーを形成している。そこで血管内皮細胞特異的I型受容体・ALK1のシグナルのみを伝達し、通常のTGF-βシグナルを伝えない変異型ALK5 knock in (KI)マウスを作成した。このマウスのホモマウスは生まれてこないばかりか、ALK5 knock out (KO)と同時期に胎生致死であり、同様の血管新生異常により死亡していた。現在KIとKO間でのフェノタイプの違いを見つけるべく、詳細に胎仔の解析を行っている。
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Research Products
(2 results)