1994 Fiscal Year Annual Research Report
「外国人留学生の帰国後の実態と将来的役割についての研究」
Project/Area Number |
05041031
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丸井 英二 東京大学, 留学生センター, 教授 (30111545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JOHNSTON Wil アメリカ:ウェスリアン大学, 助教授
李 誠國 韓国:慶北医科大学, 教授
SOMーARCH Won タイ:マヒドン大学, 助教授
YAP Sue Pin マレーシア:ツンクアブドゥル大学, 主任講師
田口 喜雄 東北大学, 留学生センター, 教授 (70004885)
田畑 佳則 広島大学, 留学生センター, 助教授 (10155228)
関 道子 北海道大学, 留学生センター, 助教授 (60113578)
遠藤 誉 筑波大学, 留学生センター, 教授 (30092620)
米山 道夫 北海道大学, 留学生センター, 教授 (90006312)
大東 祥孝 京都大学, 留学生センター, 教授 (90169053)
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Keywords | 外国人留学生 / 帰国留学生 / 卒業生名簿 / 留学生の役割 / 留学生指導 / 留学生政策 |
Research Abstract |
本研究の目的は、帰国後の留学生の実情について、すでに母国に帰国した人々を対象とした現地における基礎的な調査とともに、わが国の側でも各大学の卒業留学生名簿を作成し、客観的で偏りのない標本についてさらに調査をおこなう。その上で、帰国した留学生について彼らの将来的な役割について検討することが可能となる。 この研究は、国立大学の6留学生センターの指導担当教育の共同研究として実施されている。初年度は共同研究者のいる諸国を拠点として、アジア地域を中心に予備的な調査をおこなった。今年度はすでに確立した共同研究者間の関係を基礎に、現地での帰国留学生についての調査を継続した。そして、日本人研究者6名が韓国、タイ、マレーシア、インドネシアでの調査を行い、現地ではそれぞれ研究協力者との個別会議を開催した。また、必要に応じて帰国留学生との面接を行った。2年目に入り、日本側研究者の現地事情に関する認識もきわめて高くなり、研究の継続意義は大きい。 現地調査と並行して、国内での作業としては、卒業あるいは修了留学生の名簿作成のためのデータベース構築のために研究会を開催し、個々の大学の事情に応じ若干の差はあるが入力作業を開始している。これにより帰国後の状況を把握できた学生と従来追跡できなかった学生とを同じ基盤で考慮していくことが可能となる。この作業は今年度から最終年度にかけて継続することになる。 しかし、多くの帰国留学生のうち、本研究では国立大学で留学生センターの設置されているいくつかの大学の卒業生のみを対象としており、これは大きな制約であり、今後、研究の国内ネットワーク化を図ることが望ましい。また、今後のわが国の内部における調査研究が海外におけると調査とともに進行することが必要となっている点も、これからのさらに大きな課題である。
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