1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05251101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鴨下 重彦 東京大学, 医学部(病), 教授 (60048973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 彰 自治医科大学, 大宮総合医療センター, 助教授 (90112622)
池田 和彦 東京都精神科学総合研究所, 副参事 (30124663)
水口 雅 国立精神, 神経センター神経研究所, 室長 (20209753)
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Keywords | bcl-2 / bcl-x / アポトーシス / プログラム細胞死 / 中枢神経系 / グリア / 免疫化学 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1.Bcl-2タンパクに対する特異的抗血清の作成 プログラム細胞死を抑制するオンコプロテインBcl-2の一次構造のうち98-111番のアミノ酸配列に相当する部分ペプチドを合成し,これを抗原として家兎を免疫して抗血清を得た.また41-54番に対する抗血清を米国の研究施設より分与された.両抗体の特異性,力価を検討した結果,両者ともウエスタンブロット上26kDaのBcl2タンパクを認識すること,および免疫組織化学的にラット脳内神経細胞に局在するBcl-2を陽性に染色することが判明した. 2.ラット脳細胞の組織培養下におけるBcl-2の発現 ラット脳より神経細胞,アストログリア,オリゴデンドログリア,ミクログリアの純培養,混合培養を作成し,上記抗体を用いてBcl-2タンパクの発現を免疫細胞化学,ウエスタンブロットにより研究した.その結果,試験管内では神経細胞のみならずグリア細胞もBcl-2タンパクを産生しており,とくにアストログリアで高レベルであることが判明した.bcl-2が神経細胞のみでなくグリア細胞のプログラム細胞死にも関与している可能性が示唆された. 3.Bcl-Xタンパクの免疫組織化学的局在の研究 bcl-2のホモログとして最近発見されたbcl-X遺伝子の産物に対する抗体を作成,入手し,現在特異性,力価の検定を行っている.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 植木 彰: "GAP-43 immunoreactivity is detected in the nerve terminals of amyotrphic lateral screlosis." Annals of Neurology. 33. 226-227 (1993)
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[Publications] 南光 進一郎: "Lack of association between dopamine D3 and D4 receptor gene polymorphism and Parkinson's disease" The Lancet. 34. 250 (1993)
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[Publications] 植木 彰: "A high frequency of apolipoprotein E4 isoprotein in Japanese patients with late-onset nonfamilial Alzheimer's disease" Neuroscience Letters. 71. 166-168 (1993)
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[Publications] 水口 雅: "Infantile bilateral striatal necrosis:chronic and acute manifestations in a single case." Brain and Development. 16(印刷中). (1994)
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[Publications] 水口 雅: "Expression of Bcl-2 protein in murine neural cells in culture." Brain Research. (印刷中). (1994)
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[Publications] 水口 雅: "Myoclonic epilepsy and a maternally derived deletion of 15pter→q13." Clinical Genetics. 45. 44-47 (199)