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1993 Fiscal Year Annual Research Report

チオシアンの活性汚泥処理と硫化カルボニル発生の低減化

Research Project

Project/Area Number 05278219
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

片山 葉子  東京農工大学, 農学部, 助教授 (90165415)

Keywords環境浄化 / チオシアンの微生物処理 / チオシアン加水分解酵素 / Thiobacillus thioparus / 硫化カルボニル / 温暖化ガス
Research Abstract

チオシアンの細菌による分解活性の向上、活性の安定化を目的として、1)独立栄養細菌であるチオシアン分解菌と、本細菌に対して活性促進作用を持つ従属栄養細菌の混合培養系における安定な分解活性維持のためのポピュレーションの変動、2)チオシアン分解時に代謝中間体であるCOSが気相中へ放出されるかどうか、について研究を行った。
1.チオシアン分解活性
T.thioparusのチオシアン分解活性は、純粋培養系よりも従属栄養細菌C株が共存していた方が高くしかも安定に保たれ、チオシアン分解後の両菌の比率をキノン組成を基に測定すると、C株は全体の約5%を占めていた。従属栄養細菌が共存することにより分解活性の高い細胞が増加していることがチオシアン加水分解酵素に対する蛍光抗体法によって確認された。
2.チオシアン分解に伴うCOSの発生
尚、本研究において申請したガスクロマトグラフは予定通り購入され、気相中のガス成分の分析に使用されている。T.thioparusをチオシアンを含む液体培地中で培養すると、ヘッドスペースには基質の約0.2%に相当する最大2.2μmolのCOSが検出され、分解に伴いCOSが気相中へ放出されることが明かとなった。エアレイションを増加させると基質量に対する気相中のCOSの比は6倍以上となり、培養条件によってCOS放出量が大きく影響を受けることが明かとなった。以上の結果は、微生物によるチオシアンの分解は大気のCOSレベルに何らかの寄与の可能性を示唆するものである。

URL: 

Published: 1995-02-07   Modified: 2016-04-21  

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