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1993 Fiscal Year Annual Research Report

現代日本における少女期の自我形成

Research Project

Project/Area Number 05301025
Research InstitutionWako University

Principal Investigator

井上 輝子  和光大学, 人文学部・教科 (90100403)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 光元 和子  蒲田保育専門学校, 専任講師
波田 あい子  和光大学, 人文学部, 非常勤講師
亀田 温子  十文字学園女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (10149164)
Keywordsジェンダー・アイデンティティ / 自我モデル / 性役割意識 / 性役割規範 / 伝統的「女らしさ」 / 生まれ変わり願望 / 学校文化
Research Abstract

助成に先立つ平成4年度に実施した「高校生の生活と意識」に関する質問紙調査の結果を詳しく分析するとともに、その結果を踏まえて、今年度は東京都内の女子高校2校で40名を対象に、一人につき2時間程度の面接調査を実施した。この内30名について、面接内容を克明に記録し、分析した。
質問紙調査の結果から、【.encircled1.】女子が「なりたい」人間像と、男子から異性として「期待される」人間像とにズレがあること、【.encircled2.】学校文化および各自の希望学歴等によって、少女たちの自我形成の方向づけが大きく異なること、【.encircled3.】異性への生まれ変わり願望経験の有無と、伝統的「女らしさ」の態度形成、役割モデル、性役割規範意識等が相互に関連しており、全体としてジェンダー・アイデンティティを構成していることなどが明らかになった。面接調査の事例研究においては、一方で量的調査において相関関係が強い項目に対応する典型事例を検証するとともに、他方では量的には少数派に属する様々の事例を具体的にとりあげ、個々人の性役割意識や性役割規範への態度形成の過程について、いくつかの理論モデルを仮説的ではあるが、作ることができた。
なお、平成5年6月開催の日本女性学会春季大会で「ジェンダー・アイデンティティと自我モデル」と題するワークショップを主催し、本研究の中間報告をおこなったが、高校教員等の参加から、本研究の意義と知見について高い評価を受けた。また研究成果を文章化し、平成6年発行予定の「女性学研究」第3号に掲載を予定している。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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