1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05402015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深尾 良夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10022708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ゲラー ロバート 東京大学, 理学部, 助教授 (40170154)
山田 功夫 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60022670)
武尾 実 東京大学, 地震研究所, 助教授 (00197279)
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Keywords | 広帯域地震計 / 地震波速度 / 地球構造 / 西太平洋 / 海洋プレート / 背弧海盆 |
Research Abstract |
(1)ポナペ観測点のバージョンアップ 平成5年3月に建設されたミクロネシアの超広帯地震計観測点(ポナペ島PATS)は、6月に点検強化、9月に高感度地震計を並設するなど整備を続けてきた。ミクロネシアテレコムによる光ケーブルの敷設が12月末ようやく観測点にまで達したので、この3月始めに現地を訪れる予定である。これにより、日本からの地震計制御やデータ呼び出しが可能となる。 (2)ロシア観測点の建設 平成5年10月に相手国研究者が訪日、今後の方針を検討した。引き続き11月には日本側研究者が現地(カムチャッカ半島カメンスコエ)を訪問、観測壕の建設状況の点検と記録収録システム設計のための諸データの収集を行った。観測壕建設が4月の予定なので、天候の安定する7月ないし8月に地震計を設置することで合意した。 (3)西太平洋地域における表面波群速度の測定 名古屋大学が設置した海外観測点(韓国ポハンおよびミクロネシア・ポナペ)において観測されたレイリー波の群速度を測定した。その結果(A)火山フロントのすぐ内側の背弧海盆の最上部マントルは異常に地震波速度が遅い。(B)マリアナ海溝のすぐ外側の太平洋深海海盆の最上部マントルは異常に早い。(C)世界最大の海台であるオントンジャバには厚い地殻がある、などがわかった。 (4)PcP波 波形解析によるコア/マントル境界の構造異常推定 WWSSNの原記録からPとPcPの波形記録をコピーし走時を読みとる作業を続けている。現在役100点の観測点における1年半分のデータを蓄積している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yoshio Fukao: "Seismic tomograph of the Earth mantle:Geodynamic Implications" Science. 258. 625-630 (1992)
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[Publications] Yoshio Fukao: "ESR Dating of pleistocene fossil shells of the Atsumi group,central Honshu,Japan:On the discrepancy in TD value among different ESR peaks" Applied Radiation and Isotopes. (in press). (1993)
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[Publications] Isao Yamada: "岩石破壊実験による地震発生直前の地殻の状態" 地震. 46. 229-235 (1993)
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[Publications] Minoru Takeo: "THE 1993 KUSHIRO-OKI,JAPAN,EARTHQUAKE:A HIGH STRESS-DROP EVENT IN A SUBDUCTIONG SLAB" Geophysical Research Letters. 20. 2607-2610 (1993)
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[Publications] R.J.Geller: "Anomalously large near-field Rayleigh waves excited by the 1992 Landers,California,earthquake" Bull.Seism.Soc.Am.(in press). (1994)
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[Publications] R.J.Geller: "DSM coomplete synthetic seismograms SH,spherically symmetric case" Geophys.Res.Lett.(in press). (1994)