1994 Fiscal Year Annual Research Report
画像情報と言語情報の統合化による画像データベース検索システム
Project/Area Number |
05402062
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長尾 真 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
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Keywords | 画像データベース / 画像検索システム / 画像特徴 / 木構造 / 言葉による画像検索 / 線画による画像検索 |
Research Abstract |
画像データベースの知的検索システムのプロトタイプシステムを作成した。このシステムは画像データベース、画像情報データベースおよび検索システムの3つの部分から構成されている。画像データベースは通常の画像データベースである。画像情報データベースは画像情報を抽出して記憶したデータベースで、先ず、画像の領域分割を行い、それぞれの領域の位置、大きさ、形状、色、テクスチュア性等の画像特徴を抽出する。次にこの領域分割画像を表示し、人間がそれぞれの領域を適当に統合しながら名前を与えて行く。これらの名称情報は画像の構造に従った木構造に表現し、それぞれのノードには対応する領域の画像特徴をリンクさせて管理する。またこれらの領域相互間の隣接性、相対位置関係なども記憶させる。 画像の検索は3つの異なった観点から行うことが出来る。1つは検索画像を与え、この画像に近い画像を検索する場合であり、検索画像の領域を抽出し、その画像特徴、領域の相互関係性を取り出し、これらを画像データベース内の情報とマッチングすることによって検索する方法である。もう1つは検索する人が線画を画き、これと類似の形をしたものを取り出すというものである。第3は名称によって検索するもので名称による検索のほかに、色やテクスリュア性に関する言葉、大きさや形状に関する言葉をも適切に解釈して画像情報に対応させて検索を行うことができる。このシステムに約80枚の人形などの画像を入れ、種々の質問で検索を行い、ほぼ正しい結果が得られることを示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 長尾真: "概念の属性を表す名詞述語文の述語の自動分類" 第49回情報処理学会全国大会. 3G-2. 349-352 (1994)
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[Publications] 長尾真: "図鑑の解説文から内容抽出を行うための専門知識の構築" 情報処理学会研究報告. 94-FI-34. 33-40 (1994)
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[Publications] 長尾真: "X^2法を用いた重要漢字の自動抽出と文献の自動分類" 電子情報通信学会技術研究報告. NLC94-25. 23-30 (1994)
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[Publications] 長尾真: "図鑑の解説文から内容抽出を行うための用語の類義関係の獲得" 言語処理学会第1回年次大会. C5-3(発表予定). (1995)