1993 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病関連菌外膜の生物活性物の歯周組織由来線維芽細胞に対する影響
Project/Area Number |
05454520
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
末田 武 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30013890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町頭 三保 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (80253897)
久保 浩二 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (00234477)
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Keywords | 歯肉縁下プラーク / LPS / 歯肉線維芽細胞 / 歯根膜線維芽細胞 |
Research Abstract |
成人性歯周炎の発病と関連している細菌としてPorphyromonas gingivalis,Prevotella intermedia,Actinobacillus actinomycetemcomitansなどの嫌気性細菌がある。特に、これら嫌気性細菌の産生する生物活性物質が歯周病変の発症と関係があるのではないかと考えられている。 これら細菌の産生する生物活性物質を得るために成人性歯周炎患者歯肉縁下プラークを採取し、その中に生息していたPorphyromonas gingivalis,Prevotella intermedia,Actinobacillus actinomycetemcomitansを分離・同定した。これら分離・同定した細菌を嫌気化で増菌した。 分離・同定、増菌した細菌より生物活性を有すると考えられる細胞外膜蛋白質、Vesicle、Lipopolysaccharide(LPS)を抽出し、これら物質を超高速遠心機(現有)、限外ろ過装置、クロマトグラフィー(現有)等を用いて精製した。LPSの化学組成を電気泳動装置、ガスクロマトグラフィー(現有)などで調べた。LPS中に含まれるhexose,hexosamin,脂肪酸、蛋白の割合を明らかにした。更に進行した成人性歯周炎のために保存不能と診断された歯を抜去し、抜去した歯の周囲の歯肉および歯根膜を採取した。採取した歯肉および歯根膜組織中より線維芽細胞をoutgrowthさせ、継代培養した。
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