1993 Fiscal Year Annual Research Report
超流動コンクリートの圧送を目的とした高性能コンクリートポンプの開発
Project/Area Number |
05555119
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
橋本 親典 群馬大学, 工学部, 助教授 (10180829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 久一 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30126479)
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Keywords | 超流動コンクリート / 可視化実験 / コンクリートポンプ / 脈動流 / コンシステンシー / スランプフロー試験 / Lフロー試験 / Vロート試験 |
Research Abstract |
本研究課題を遂行するにあたり、本年度は、1)小型コンクリートポンプによる圧送実験の可視化を目的とした超流動コンクリートの可視化モデルの開発と2)コンクリートポンプの脈動流を再現させる小型ポンプ装置の開発ならびに脈動流を抑制させるための補助流動発生装置の開発を行い、以下の成果を得た。 1)超流動コンクリートの可視化モデルとしては、モデルモルタルには無色透明な高吸水性高分子樹脂水溶液(比重1.0)、モデル粗骨材には人工軽量粗骨材(最大寸法20mm,24時間湿潤比重1.66,粗粒率6.6,実績率63.9%,メサライト系)が最適である。 2)実際の超流動コンシステンシーと可視化モデルの相似性は3種類のコンシステンシー評価試験(スランプフロー試験、Lフロー試験ならびにVロート試験)によって検討した。その結果、一般の超流動コンクリートと同じコンシステンシーを有する可視化モデルの配合としては、モルタル相と粗骨材粒子群の容積比が0.5で、モルタル相の高吸水性高分子樹脂添加量をモデルモルタルのPロート試験の流下時間が30秒(スランプフロー試験・Lフロー試験)あるいは200秒(Vロート試験)になるときの添加量である。 3)コンクリートポンプの脈動流発生装置ならびに脈動流を抑制するための補助流動発生装置に関しては、油圧ユニット部やセンサー部が完成し、脈動流と補助流が合流する箇所もアクリル樹脂製で製作され、上記の超流動コンクリートの可視化モデルによる圧送実験を行うことができることを確認した。 来年度は、このコンクリートポンプの圧送実験装置を用いて脈動流と補助流の合流部の可視化実験を行い、合流部の形状の最適化について実験的ならびに解析的検討を実施する予定である。
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