1994 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーション外科的手法による能動義手の動的設計
Project/Area Number |
05557056
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Research Institution | NAGAOKA UNIVERSITY OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
三宅 仁 長岡技術科学大学, 体育保健センター, 助教授 (10143819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 光彦 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30115117)
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Keywords | シミュレーション外科 / 能動義手 / 動的設計 / シミュレーション / グラフィックスワークステーション / 生体筋運動 / 3次元リアルタイム / 医学的評価 |
Research Abstract |
機能性の高い能動義手の作製にあたり、症例に応じたものを用意するためには、患者個人の動きのくせや動作・作業などの内容によって個別に設計しなければならないのはいうまでもない。このような目的のため、近年シミュレーション外科の概念が確立されつつある。本研究においては、他分野では使われ始めている動的な状態を考慮した設計技法(ダイナミックデザインシステム)を利用し、能動義手の動的設計を行おうとした。これに加えて、我々は比較的安価なワークステーションコンピュータを用い、これを実現しようとした。 上記目的のため、初年度(平成5年度)においては、主としてダイナミックデザインシステムの構築までを行なった。すなわち、全体のシステムのプラニング、3次元リアルタイムシミュレーションに必要なコンピュータおよびソフトウェアの整備および全体システムのデザインを行なった。 平成6年度(最終年度)では、長谷川がシステムのかなめといえる3次元リアルタイムダイナミックシミュレーションのソフトウェアを主として開発し、三宅は主として全体のシステム構築のプランおよびシミュレーションの検証を行ない、さらに医学的評価を行ない、全体の研究を統括する予定であったので、(1)平成5年度に取得したグラフィックスワークステーションを用い、シミュレーションの立ち上げと実行、(2)シミュレーションの検証と具体的デザイン、(3)医学的評価を行なった。 なお、リアルタイムシミュレーションに必要な生体筋運動の解析の結果が豊富で、実際に臨床応用可能な実用的なシステムの完成にはあと少しの検討が必要と考えられる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 三宅 仁,他: "仮想現実感技術を用いたマスター、スレーブアームシステムの設計と開発" 電子情報通信学会 信学技報 MBE-93. 77. 131-138 (1993)
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[Publications] 三宅 仁: "仮想現実感を伴う人工腕の研究" 人工臓器. 23(3). 872-877 (1994)
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[Publications] 長谷川 光彦、他: "生体筋力特性による自転車エルゴメータ駆動シミュレーション" 日本機械学会論文集. 60-579 B編. 3732-3740 (1994)
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[Publications] 大崎 英樹,三宅 仁: "TiNi合金の形状記憶処理" 長岡技術科学大学研究報告. 16. 53-59 (1994)
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[Publications] 三宅 仁: "力覚呈示可能な人工腕の評価" 人工臓器. (印刷中).