1993 Fiscal Year Annual Research Report
教育用コンピュータのためのセンサー装置の開発とハイパーメディアへの統合
Project/Area Number |
05558013
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00114893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横尾 能範 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (60030574)
山内 祐平 大阪大学, 人間科学部, 助手 (50252565)
木原 俊行 大阪大学, 人間科学部, 助手 (40231287)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
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Keywords | 教育用コンピュータ / センサー / ハイパーメディア / インタフェース / マイコン |
Research Abstract |
本研究の目的は、教育用の実験で利用するセンサインタフェースを開発し、ハイパーメディアシステム上で統合させることにある。この時、国産のパーソナルコンピュータが、本来、センサのインタフェースを内蔵していないことを考慮し、標準インタフェース(プリンタインタフェースやシリアルインタフェース)の利用を可能とする。本研究は平成5年度からスタートしたが、これまでにセンサを教育や研究に活用している先進校の訪問調査を進めると共に、教育分野で必要となるセンサの規格の検討を行った。そして、各種のパソコンに共通に接続できるシリアルやプリンタインタフェースを利用するセンサモジュールを試作し、中学校の授業に適用して問題点を抽出しつつある(天文分野:地軸の傾きによる夏冬の変化。地球儀の回転検出をプリンタインタフェース、光量変化をA/D変換しシリアルインタフェースで読み取り、グラフに表示する)。また、校庭等のセンサから気象データを伝送集計するシステムの試験も行っている。上述の研究経過のように、本年度は、シリアルやパラレルインタフェースを使ったセンサシステムが、通常の先生の行う授業で実用性があるかの試行まで行うことが出来た。この結果は、本研究の今後にとって重要な指針を与えるものである。また、センサの形状や組み合わせ、精度について検討を進めると共に、マルチメディアシステムとのプログラムインタフェースの開発を行っている。今後は上記の成果を基に研究を進める予定である。
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[Publications] 前迫孝憲: "地磁気センサによる-頭部協調運動の測定について" 日本生理心理学会誌. 11(2). 69-76 (1994)
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[Publications] MAESAKO.T: "Use of Sensor and Communication Technology for Science and Environmental Technology" Pacific Science Inter-Congress. 7. 150 (1993)
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[Publications] 前迫孝憲: "ファクシミリに応答する環境測定ロボット" CAI学会全国大会論文集. 18. 149-150 (1993)
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[Publications] 山内祐平: "中学校理科天文分野における構成主義的カリキュラムの開発" 日本科学教育学会研究会報告. 8(2). 27-30 (1993)
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[Publications] 前迫孝憲: "教育用環境データ測定応答装置の検討" 日本科学教育学会年会論文集. 17. 99 (1993)