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1993 Fiscal Year Annual Research Report

高齢化社会に関する事実認識と老後生活観

Research Project

Project/Area Number 05610147
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

小田 利勝  徳島大学, 総合科学部・人間社会学科, 教授 (90124536)

Keywords人口高齢化 / 高齢化社会 / 高齢化社会クイズ / 常識 / 通念 / 事実認識 / 老後生活観 / ステレオタイプ
Research Abstract

本研究では、まず、既存の研究と研究代表者のこれまでの研究を踏まえて、高齢化社会に関する諸事項のうちで新聞やテレビなどのマスメディアを通じて多くの人が接したことがあると思われる16の情報項目からなる簡便な知識テストである「高齢化社会クイズ」と、老後生活に対する自信度と不安度を測定するための「老後生活観尺度」を独自に作成し、それらを盛り込んだ質問票を作成した。そして、それらを徳島県内の某国立大学の学生、某国立医療技術短期大学学生、行政機関の職員、某町健康づくり推進員、母親大会参加者、高齢者大会参加者、社会福祉大会参加者、女性講座参加者など、18歳から84歳までの男女900人を対象に集団面接を実施した。その結果、「高齢化社会クイズ」に関しては、各質問項目の正確率は5.8%から59.4%までと低く、多くの人々が高齢化社会に関する事実を誤認していることがわかった。10%未満は1項目であったが、10%台が4項目、20%台が2項目、30%台が5項目、40%台が1項目であり、50%台は3項目にすぎなかった。不正解の場合に特徴的なことは、いわゆる問題とされていることを事実よりも過大に、いいかえれば、より否定的に認識しており、肯定的イメージが付与されることに関しては逆に過小に認識していることである。そして、それらが常識、通念として人々の中に浸透しており、高齢化社会に関するステレオタイプになっているということができよう。正解数は0から16(満点)まで分布するが、16問がすべて正解した人は1人、12問正確も1人にすぎず、全体の平均は4.92であった。分散共分散分析の結果、性による差は認められなかったが、学歴と年齢による差が認められた。このクイズ得点と老後生活観との関連を検討した結果、ステレオタイプ的認識の程度が低い(クイズ得点の高い)人ほど、自らの老後生活に自信を持っていることが明らかになった。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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