Research Abstract |
本研究の目的の一つは,教育指導者講習会(IFEL)に関する資料を全国的に収集することにあった。したがって,東北大学,宮城教育大学,筑波大学,東京大学,東京芸術大学,日本女子大学,京都教育大学,広島大学,九州大学,宮崎大学,大分大学,長崎大学,国立教育研究所等々の附属図書館,国立国会図書館から,IFELの資料を収集した。公刊された資料の大部分を収集出来たと思う。第2の目的は,IFELの戦後日本教育史上の意義を明らかにすることにある。IFELの戦後日本教育史上の意義は,資料を収集し,研究を進めて行けば行くほど,短期間には,明らかに出来ないと考えるようになった。したがって,長期的展望をもって,一つ一つ明らかにすることが必要であろう。したがって,先ず,昨年,福岡教育大学紀要に,「教育指導者講習会(IFEL)の基礎的調査研究(一)-研究序説-」を発表した。これは,第1回から第9回まで開催されたIFELの概要を明らかにしたものである。九州教育学会で,これを発表したが,会員の関心が高く質問を多く受けた。本年は,同上紀要に,「教育指導者講習会(IFEL)の基礎的調査研究(二)-福岡学芸大学開催のIFEL-」を発表した。これは,福岡教育大学の前身である福岡学芸大学開催,第八期のIFELに焦点を合わせ,研究したものである。また,研究分担者平田トシ子は,九州女子大学生涯学習研究センター紀要に,「教育指導者講習会(IFEL)の基礎的調査研究(三)-IFEL報告書にみる女性の民主化について-」を発表した。これからも,いろんな側面からIFELを追求したい。
|