1993 Fiscal Year Annual Research Report
ダウン症児の読み・書き・算に関する比較的事例研究-普通学級・特殊学級・養護学級に通う低学年児童を対象として-
Project/Area Number |
05610230
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Research Institution | Tokai Women's Junior College |
Principal Investigator |
白幡 久美子 東海女子短期大学, 教育, 助教授 (30179056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白幡 富夫 東海女子大学, 文学部, 教授 (00162777)
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Keywords | ダウン症児 / 読み・書き・算 / 早期教育 / 普通学級 / 特殊学級 / 養護学校 / 統合教育 |
Research Abstract |
就学年齢に達したダウン症児の入学先としては普通学級、特殊学級、養護学校の3種が考えられる。この3種のうち、どこに入学することがダウン症児の「読み・書き・算」の能力を伸ばすことになるのか。本研究の目的は、3種の学校に入学している事例児に毎月プリントの課題を課し、その習得状況を比較することである。本年度は、研究計画に基づいて次のことを行った。 (1)1992年4月に小学校に入学した事例児5名(全員小学校2年生)を選定した。A子(普通学級・東京)、B子(普通学級・岐阜)、C子(養護学校・大阪)、D男(特殊学級・岐阜)、E男(特殊学級・岐阜)。選定した5名の事例児は、いずれも我々が開発した早期教育プログラムで指導を受けてきた子である。当初は7名の事例児の予定であったが、2名の父母の協力を得ることができなかった。 (2)平仮名表記、一年次に習得すべき漢字80字、数の表記、2桁までの加法・減法の習得度を試すプリントを作成した。プリントは、学習指導要領に準拠した基本的な内容に限定した。 (3)今年度は、上記のプリントのうち、描かれている物の名称を平仮名で表記するプリントと描かれている物の数を表記するプリントを使用した。父母の協力を得て、各家庭で適宜練習をしていただき、毎月1回事例児に直接面接してその習得度をテストした。A子、B子、C子のテスト結果のデータは着実に収集されている。しかし、D男、E男に関しては、現在のところ両児の平仮名及び数の表記能力が不十分なため、データ収集は不可能な段階にある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 白幡,富夫: "「親のためのダウン症児早期教育プログラム」の有効性-事例児に対する臨床経過-" 東海女子大学紀要. 13号. 79-94 (1994)
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[Publications] 白幡,富夫: "「親のためのダウン症児早期教育プログラム」の有効性-事例児に対する臨床経過-" 東海女子大学紀要. 13号. 79-94 (1994)白幡,久美子: