1993 Fiscal Year Annual Research Report
基底核の単一神経細胞における受容体mRNAの複数同時発現について
Project/Area Number |
05670569
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
藤本 健一 自治医科大学, 医学部, 講師 (50238614)
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Keywords | 大脳基底核 / 線条体 / in situhybridization / ドパミン レセプター / 介在ニューロン / ジスキネジア / bicuculline |
Research Abstract |
ラット線条体において、D1およびD2ドパンミンレセプターのmRNAの発現をin situhybridization法で確認した。線条体の単一出力ニューロンにおけるD1,D2レセプターの同時発現を証明すべく実験を進めていたが、米国のグループ先を越され、結果を発表されてしまった。(Lester,J.et al.:Brain Res.621:106-110,1993)そこで研究対象を線条体内の介在ニューロンに変更し、実験を進めた。まず第一に介在ニューロンのマーカーの検索を行い、ChATなどのコリン系マーカー以外に、介在ニューロンに特異的に発現する何種類かのmRNAを同定した。今後そのマーカーとドパミンレセプターの同時発現、コリン系マーカーとの同時発現について研究を進める予定である。 当初平成7年度に予定していた大脳基底核疾患のモデル動物の病態の検討も先行した進んでいる。ネコの被核へbicucullineを注入し、ジスキネジアモデルを作成した。現在このモデルの大脳基底核内の電気活動を検討している。
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