1993 Fiscal Year Annual Research Report
心臓虚血・再潅流障害における活性酸素ラジカルの役割:(正常および糖尿病ラット摘出潅流心における^<31>P,^<19>F-NMR2^-の検討)
Project/Area Number |
05670602
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 雅則 浜松医科大学, 医学部, 助手 (70191989)
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Keywords | 虚血-再潅流障害 / 活性酸素ラジカル / カルシウム / NMR |
Research Abstract |
^<19>F-NMRを用いて、心臓の虚血-再潅流障害の成因としての活性酸素ラジカルとカルシウム過負荷との関係を解明する為、現在までに以下の結果を得ている。 1.科学研究費で講入した^<19>F-NMR専用パルス発信器と専用のプローブをNMR測定装置に組み入れ、良好なNMRスペクトルを得るためのコイル、検体、照射条件などを決定した。 2.上記で設定した測定条件下で、既知の濃度のカルシウム溶液を用いて標準曲線を求めた。 3.ラット摘出潅流心を用いて20分の定常潅流後、5F-BAPTAを負荷し^<19>F-NMRスペクトルを求めたが、現有NMR装置の出力の問題から良好な結果が得られなかった。 4.そこで、より大きな心臓にて実験する為に、ラビット摘出潅流心を用いたところ比較的良好なスペクトルを得ることができた。 従って、今後はラビット心をもちいて、虚血-再潅流後や、活性酸素ラジカルで潅流した際の細胞内カルシウム濃度や左室内圧、dP/dt、冠潅流量などの変化や、Na-Ca交換系のインヒビターであるアミロライド等の効果について検討していく予定である。
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