1994 Fiscal Year Annual Research Report
セルトリ細胞とライディッヒ細胞による細胞間相互作用と精子形成に関する研究
Project/Area Number |
05671329
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
野口 和美 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10164675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
穂坂 正彦 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30106330)
木下 裕三 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00186298)
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Keywords | セルトリ細胞 / ライディッヒ細胞 / テストマテロン / パラクリンコントロール |
Research Abstract |
幼若ラットのセルトリ細胞培養液(SCCM)中に,成熟マウスのライディッヒ細胞を刺激してテストステロン(T)分泌を促進する因子があることを確認し、その生化学的性質の一部を明らかにしてきた。 セルトリ細胞は3週齢の幼若ラット精巣よりトリプシンとコラゲナーゼ処理により得、無血清培地で培養した。分子量1万をカットオフ値とする限外濾過にてSCCMを15倍に濃縮した。ライディッヒ細胞は10週齢の成熟マウス精巣より酵素によらず分離した。濃縮したSCCMをライディッヒ細胞浮遊液(最終濃度10^6 cells/ml)に加えたところ、37°C3時間のインクベーションにてSCCMの濃度依存性にTの基礎分泌は促進された。 このT分泌亢進因子のライディッヒ細胞での作用機序を検討した。インクベーション後、上清中のcAMPをRIAにて測定した。その結果、cAMPもTと同様に、添加したSCCAの濃度依存性に上昇した。 次にこの因子がライディッヒ細胞でのpregnenoloneからTにいたる一連の酵素活性に変化を来たすか否かにつき検討した。5×10^7個のライディッヒ細胞をSCCMあるいはLHと34°C3時間インクベーションし、ライディッヒ細胞を分離した。これをホモジナイズして酵素液とした。^<14>C-pregnenolone,^<14>C-progesterone,^<14>C-17alpha-hydroxyprogesterone,^<14>C-androstenedioneを基質としてそれぞれ3beta-HSD,17alpha-hydroxylase,C17-20lyase,17beta-HSDの酵素活性を測定した。コントロールと比較し、SCCM処理にてはLH処理と同様にこれら酵素活性に変化を認めなかった。すなわちSCCMの作用点はLHと同様にテストステロン生合成の初期段階、すなわちcholesterolpregnenoloneの過程に作用している可能性が考えられた。LHの過剰刺激下ではT分泌がそれ以上に亢進しないこともこれを裏付けるデータと思われる。
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Research Products
(1 results)