1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05671336
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Research Institution | Teikyo Univ. |
Principal Investigator |
石田 克美 帝京大学, 医学部, 講師 (90101691)
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Keywords | 精子 / 運動能 / フリーカルシウム / 画像解析 |
Research Abstract |
ヒトの運動能が良好な精子と不良な精子とを用い、それらにカルシウムを負荷した場合の精子内のフリーカルシウムイオンの濃度と分布を蛍光画像解析装置を用いて調べた。運動能が良好な精子の場合、精子外にカルシウムが無い場合には精子内のフリーカルシウムイオンの増加は全く認められず、逆に精子外にカルシウムイオンが豊富である場合は、精子頭部全体でその精子外カルシウムを取り込むようである。しかし、精子の運動が不良な場合では、精子外のカルシウムの存在の有無に関わらず精子内のフリーカルシウムイオンの増加は全く認められなかった。 以上のことから、精子のカルシウムエントリ-ゲートはヒトとゴールデンハムスターとでは分布が全く異なっていることが判明した。また、運動不良な精子ではカルシウムに対しての感受性が欠落していて、単純に精子外からカルシウムを負荷する事では解決できないことが考えられ、それがカルシウムエントリ-ゲートの欠陥によるものか否かを今後さらに研究をすすめることで解決したい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] F.Aoki,K.Ishida,M.Okano,and K.Kohimoto: "Analysis of flagellar bending in hyperactiuated hamstar and mouse spermatozoa" J.Reprod.Fert.101. 397-403 (1994)