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1993 Fiscal Year Annual Research Report

HIV-I胎内感染と胎盤、胎児の感染防御機構の解析

Research Project

Project/Area Number 05671383
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

藤野 敏則  鹿児島大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90165407)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 屋敷 伸治  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40182315)
永田 行博  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30038806)
KeywordsHTLV-I / 胎内感染 / 胎盤 / 胎児 / 感染防御
Research Abstract

1)9例のHTLV-I carrier motherが娩出した胎盤、臍帯血を検査し、次の結果が得られた。
【.encircled1.】得られた胎盤絨毛組織をExplant法にて培養し、その後、絨毛細胞の単層細胞とし、3代継代したところ、9例中2例の胎盤でHTLV-I抗原(GIN-14〔HTLV-I gag proteinに対するモノクローナル抗体〕を用いた酵素抗体法)、HTLV-I proviral genome(pX領域のprimerを用いたPCR法)共に陽性であつた。さらに、上皮細胞のcytokeratinに対するモノクローナル抗体(PKK1)を用いた2重染色法にて陽性所見が得られ、トロホブラストにHTLV-Iが感染していることが示唆された。また、1例では胎盤絨毛組織の凍結切片をCIN-14を用いて染めたところ、絨毛の外周(トロホブラスト層)が陽性であつた。
【.encircled2.】胎盤にHTLV-I感染が認められた2例中1例で、臍帯血が得られ、その臍帯血リンパ球のHTLV-I proviral genomeをPCR法を用いて調べたところ、陰性であり、胎盤には感染しても、臍帯血には感染しない例があることが示された。
2)胎盤にHTLV-I感染が認められた1例で臍帯血単核球をEBV transformationしたところ、その培養上清中にMT-2細胞と反応するIgM抗体がみとめられた。しかし、その抗体の対応抗原を検索する目的でWestern blot法を施行したが、反応は陰性であつた。この結果は、培養上清中の抗体の濃度が低いためにWestern blot法では検出されなかつたのか、あるいはその抗体がHTLV-I特異抗原とは異なる何らかのMT-2細胞関連抗原に向けられたものであった可能性を示唆するものと考えられた。

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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